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醸造用ブドウ栽培の手引き─品種・仕立て・管理作業─
日本ブドウ・ワイン学会 監修
定価2,640円(本体2,400円+税)
2022年4月18日発行
A5判・206頁
ISBN 978-4-88340-355-4 C0061
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近年、「良いワインは良いブドウから」ということで、注目されはじめている醸造用ブドウ。2018年10月から新しい表示ルールが適用され、日本ワイン(日本国内で栽培されたブドウのみを使用して国内で醸造されたワイン)の原料としてブドウ主産地などで増産態勢が打ち出されています。
しかしながら、日本ワインの割合は国内に流通するワインの5%弱。日本国内で栽培されるブドウの大部分は生食用で、醸造用ブドウはブドウ生産量のうちの1割ほどに過ぎません。もともと醸造用ブドウには生食用とは異なる品種、品質が求められるだけに、栽培体系についてもワイン生産地の風土、気候に基づいた知識、情報を共有することが必要となります。
そこで本書では醸造用ブドウの品種はもとより、栽培地の気象・立地条件、植えつけ・仕立て方、整枝剪定、管理・作業、生理障害・病虫害対策などのポイントをわかりやすく解説します。日本初の醸造用ブドウに特化した栽培マニュアル書です。
執筆陣は日本ブドウ・ワイン学会会長(酒類総合研究所)後藤奈美、山梨ワイン酒造組合 齋藤浩、植原葡萄研究所 植原宣紘、日本ブドウ・ワイン学会事務局長(山梨大学附属ワイン科学研究センター)奥田徹など第一人者9名で編成しています。 |
[主なもくじ]
醸造用ブドウと日本ワインの今後に向けて 監修の言葉(後藤奈美)
醸造用ブドウの安定栽培を目指して 序に代えて(齋藤浩)
序章 醸造用ブドウと日本ワインの展開(後藤奈美)
第1章 醸造用ブドウの品種と特徴 (植原宣紘)
第2章 気象・立地条件とブドウ生育予測 (根本学)
第3章 園地の開設と植えつけの実際 (齋藤浩)
第4章 整枝剪定と仕立て方の基本 (齋藤浩)
第5章 生育サイクルと栽培管理(齋藤浩)
第6章 果実の成熟と収穫・選果作業(齋藤浩)
第7章 土壌管理と生理障害の対策(古屋栄)
第8章 主な病害虫と防除対策の基本(鈴木俊二)
付属資料1 醸造用ブドウ畑を把握・管理する圃場登録システム化事業
付属資料2 垣根仕立て設置の際の資材の種類・特徴と留意点
ブドウ・ワイン産業の新展開 あとがきに代えて(奥田徹)
ほか |
[監修者プロフィール]
日本ブドウ・ワイン学会(ASEV Japan)
ASEV Japan(アメリカブドウ・ワイン学会 日本部会)は、アメリカ合衆国デイビズ市に本部があるAmerican Society for Enology and Viticulture(ASEV、アメリカブドウ・ワイン学会)の日本支部として1984年に設立。アメリカブドウ・ワイン学会は、この分野では世界最大の学会で、ブドウ栽培とワイン製造、これらに関連した分野の研究と技術の発展を目指している。
ASEV Japanは国内での活動を円滑にするため、2005年、「日本ブドウ・ワイン学会」の名称で日本学術会議協力学術研究団体に登録。主な活動として、年次大会(研究発表会、シンポジウム、総会)の開催、年3回の学会誌の発行、セミナーの開催、諸外国との国際交流などを行っている。
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